一番いいのは、信頼できる一級建築士に依頼して、一緒に検討することです。もしそれができないときは、ある程度の予備知識を仕入れ、分からないところは担当者にたずねながら確かめていくことです。専門家は図面をみれば、全体の強度が保たれているか、コンクリートのヒビ割れが雨漏りに直結するかなど、イッパツでわかります。もし図面が販売事務所においてなかったら、図面のあるところまで出かけていって必ずみせてもらいましょう。一つは壁式構造で、鉄筋のはいったコンクリート壁を積み上げる恰好の構造です。もう一つはラーメン構造で、柱と梁を組み合わせていく構造です。住戸の隅をみて、柱や梁が出っ張っているのがラーメン構造で、柱と梁で建物の重量をささえます。壁式構造のばあいは柱と梁の出っ張りがなく、すっきりしていて家具の収まりもよく、壁全体で建物をささえます。高層や超高層はラーメン構造になり、壁式構造のばあいは地上5階までしか建てられません。リフォームをするとき、壁式構造だと大がかりな変更はむずかしく、ラーメン構造だと間取りの変更など比較的自由にできるという特徴があります。設計図書のなかで一番重要なのはといえば、建築図です。建築図には、建物がどこに建てられるかの案内図と配置図、それぞれの住戸の平面図、壁や床の断面図、展開図などがあります。『鉄骨造り・鉄筋コンクリート造りのはしり=わが国で鉄骨や鉄筋コンクリートが建築につかわれはじめたのは1900年にはいってからで、本格的な鉄骨造建築は1909年、佐野利器の設計で完成した丸善魯店がはじめてでした。鉄筋コンクリート建築の第一号は翌年に完成した築地の海軍造兵廠の倉庫で、大成建設の前身である大倉土木組が手がけました。1911年に完成した鉄筋コンクリートの東海道線国府津駅の機関車車庫は、いまなお現存しています。』案内図と配置図では、敷地に建物がどのように建つのか、また方位はどうなっているか、そして隣との境界について確かめましょう。もし隣が空き地なら、その利用計画を業者にたずねておくべきでしょう。業者には、それを説明する義務があります。もしも隣に高層マンションが建つようなことがあると、日照、通風、眺望など居住環境が悪化する恐れがあります。契約時にマンションが建つ計画がわかっていたはずなのに、業者がそれを知らなくて、あとになってトラブルが生じるばあいがあります。そんなときは業者に損害賠償を請求することができます。しかし、調べた結果、なんの計画もなかったとしても、都会の空き地ならいずれはなにかが建つとおもわなければならないでしょう